2022.0827 加虐性

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 あらゆる凹凸がぴたりとフィットする人なんてきっといないから、私に合わせて削ったり埋めたりしてくれる人のみが最後に残るんだろう。言ってしまえば、あなたは私にどれだけ奉仕してくれますか?という身勝手な話である。

 酷いことをしているだろうか。たまに勘違いされるけど私も人間だから、気分が乗らない時もあればうんざりすることだってある。いつも機械的に等量の愛を振り撒ける程できた人間じゃあないんだよ。勝手に信仰されて見返りを求められる側の気持ちは蔑ろにされがちだ。不公平、不平等、あ〜あ。なんて送ったら傷ついてくれるかな、どんな内容であれ返信したら喜ぶだろうから無視した方がいいかな、って考えた自分の加虐性に嫌気が差した。どうして私ってこうなのかしら。犬になれないんならすっこんでろよな〜。エンドロールにお前の名前は流さない。

 「嫌だからやめて」って、嫌な理由も含めて説明してるのにちっとも耳を傾けてくれない相手を黙らせるには暴力以外に何がある?そういえば『タコピーの原罪』でまりなちゃんもその件やってたな。暴力を振るわれることもなく生きてきた私だって他の方法が思いつかないよ。恋人といる時の穏やかな私とこういう私が同じ人間だって信じたくない。いつも境界線すれすれのところを歩いてる。

 1年ぶり2度目のスパイスカレー作りに挑戦した。勝利。印度カリー子さんのレシピを更に簡単にしたくて市販の玉ねぎペーストを使ったのが恐らく良かった。あと一歩な印象だった前回と比較したら、格段にクオリティが上がっている。結構甘めだから次はペースト半量で作ろう。でも自分の作る料理って美味しくないんだよね。料理が下手とかではなく、こういう味が食べたくてあれとこれ入れたから当然でしょう、みたいな、冷めた目で見てしまう。味が良くても、だからどうした?と思う。つまんない。同じ味でも他人が作ってくれた方が美味しく感ぜられる謎。