2021.0830 なりたい

　いつの間に？と思うことばかりだな。私がぼーっと日々を浪費している間に、みんな色々やってるらしい。追いつこうとする気概など随分前に失せてしまったが、焦燥感だけは拭えず今日まで至る。精神に悪い。他人がどうこうじゃないんだよね、自分がどうなりたいかなんだよね。別に目指す像があるわけではないけれど、解決できる不安を抱えたまま生きてて馬鹿みたいだ。

　たまたまタイムラインに流れてきた漫画で、感想とは感情の動きのことであって状態の形容ではない、とあった。私はまさに状態の形容ばかりしている。感想を言えるようになりたい。

　久しぶりに美容雑誌を1冊読み切る。スキンケアやコスメを一新したい気持ちが湧いてきた。でも雑誌や店頭で見てこれ良さそう、で買えなくないですか。これ良さそう→口コミサイト閲覧→似た商品を比較、のステップを踏んだ上で買う。インターネット無しで化粧品を選べない。デジタルネイティブ世代は信頼できる情報に飢えてるって何かの記事で見た。フェイクに敏感らしい。考えたこともなかったが確かに。先述の頼りにしてる口コミサイトもTwitterもインスタもサクラやPRがたくさんあって、その中で信頼できるユーザーを見つけたとてPR案件を始めたらもうその後の投稿がすべて怪しく見えてくるわけで…。母親世代は、これいいんだって！で買うのだろう。ネットリテラシーが低いと言えば聞こえが悪いけれど純粋で、その方が楽しそうだなと少し羨ましく思う。

　比較検討に疲れた。欲しいものがあまりない。化粧品に限らず、長時間眺めているとどれも似たり寄ったりに見えてきて結局何も欲しくなくなる。緑色のぬるいお湯に浸かる。恋人が入浴剤にハマっているらしいので真似っこ。アユーラのメディテーションバスを贈ろうかな。人を喜ばせるということは、発想力のない自分にとってすごく難しい。痒いところに手が届くようなものをプレゼントしたり、思いがけないサプライズをしたり、そういうことができる人に憧れる。ありきたりなことしか考えつかないや。

　最近、何年も前のことが急に上から降ってくる。何故だ。今日は寝ようとiPhoneを置いた瞬間、昔Twitterでフォローしていた女の子のことを思い出した。とってもおしゃれで可愛くて、アパレル店員をやっていて、勤務先の店長に恋をしていた女の子。ネットストーキングを特技とする私が小一時間程探したにも関わらず、見つけることができなかった。インターネット上での出会いは奇跡に近いものがある。

　目が冴えてしまい眠れない。布団の上で身体をほぐす。ハムストリングスを伸ばすと気持ちがいい。瞼が重くなってきた。